talking Quiet

27歳。音・酒好き、猫好き。London在住。UKの音楽を中心にゆるく書きます。

音にフォーカスしない音楽

大きくもない小さくもない街、バーにいけば知り合いが、クラブにいけば知り合いが、という狭いコミュニティーに慣れ親しんだ私にとってロンドンは大都会だ。

 

自然があるかないかの問題ではない。人口の問題でもないと思う。

少し人種の問題はあるかな。

 

毎週、毎日、様々なことが起き、どこかで新しい感覚や感性が生まれている。

その反面、この一瞬で沢山のネガティブなことが起きているかも知れない。

そして、そのネガティブからまた、新たなものが生まれてくるのだろう。

 複雑に、可能性を匂わす。

 

時の流れが早い。先週の楽しい出来事も、悲しい思いさえも、新しい刺激でとうの昔のことのよう。

悲しくも、仕方ない。

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今回の渡英も早いもので、もう8ヶ月経った。

 

私は何も変わっていない。

語学もたいして進歩してなければ、思考回路、顔つき、夢も未だ模索している。

 

一つ変わったといえることは、音楽の幅かも知れない。

英国は不思議な程、生活と音楽が密接している。お金がなくても、音楽が聞こえてくる。

友人との会話も‘音楽’が必ず加わり、お互いの趣味を交換しておけば、新たな情報がもらえたりする。

 

物価が高く、天気の悪いこの国で、救いは音楽だったのかも知れない。

 

複雑な時代、音楽が感情のツールとして発達・派生し、人々は発達していく音楽を聴きに足を運ぶ 、ということが、インターネットのなかった時代のアンダーグラウンドカルチャーとして確立し、今に至るのではないか 。

 

時代はまだ複雑なまま。

政治も、思考も、思想も複雑さを増している。

 

英国の音楽は、未だ勢力的、実験的に発達・派生を続けている。

 

私は、長い英国音楽の歴史の真ん中にいるのかも知れない。