30年ぶりのギグ、ポストパンクバンドMaximam Joy.
フェスティバルの楽しみの一つは、‘新しい音楽に出会う’ことだ。
先日ブリストルで行われたSimple things festivalで、良い出会いがあったので紹介したい。
メインステージはコンサートホールのような作りで、スタンディングの他座席もあり、18時間行われているだけあって、寝ている人や座っている人も多く大変助かった。
アメリカのノイズバンドHealthを見る為に、早めにメインステージの座席に座っていたら、ちょうど彼らの音楽が始まった。
Maximam Joy
手元のプログラムには、『最後のパフォーマンスから約30年、地元ブリストル出身のポストパンクバンド』と紹介されていた。
ブリストル出身のアーティストのパフォーマンスを地元でみるのも嬉しい経験だ。
座って聴いているつもりが、釣られるようにスピーカーの前で踊っていた。
ヴァーカル兼キーボード、ギター、ベース、ドラム、サックス。
シンプルな構成。
ファンクでグルービーな安定したベースライン。女性ヴォーカルの囁くようなアンニュイな声がノスタルジックに響く。
シンプルな様で実験的な要素が強く、ジャジーであり時に民族的でもある。
全体的に陰があるサウンドはUK音楽好きにはたまらないのではないか。
Maximum Joy - Silent Street/Silent Dub (99 Records ...
私は友人にthe slitsを教えてもらって以来、どこか民族的な匂いのするポストパンクバンドが好物だ。
ちなみに勘違いされやすいが、ポストパンクとはパンクとは全く別物で、ダンスミュージックであり日曜の昼に聴きたいような心地よいチルアウトミュージックでもある、と思っている。
30年前ということは、1970年代〜80年代に活動してたのだろう。
ポストパンクが色々なジャンルから分岐して生まれたのが70年代といわれているので、まさにポストパンク全盛 で音楽活動をしていた時代を知るバンドなのだろう。
30年ぶりのギグということで、不安定な場面もあったが、それが生音の良いところで、そんなところまで楽しめた。
ブリストルでのMaximam Joyとの出会いは、思い出の出会いとなった。