talking Quiet

27歳。音・酒好き、猫好き。London在住。UKの音楽を中心にゆるく書きます。

30年ぶりのギグ、ポストパンクバンドMaximam Joy.

フェスティバルの楽しみの一つは、‘新しい音楽に出会う’ことだ。

先日ブリストルで行われたSimple things festivalで、良い出会いがあったので紹介したい。

 

メインステージはコンサートホールのような作りで、スタンディングの他座席もあり、18時間行われているだけあって、寝ている人や座っている人も多く大変助かった。

 

アメリカのノイズバンドHealthを見る為に、早めにメインステージの座席に座っていたら、ちょうど彼らの音楽が始まった。

 

Maximam Joy

 

手元のプログラムには、『最後のパフォーマンスから約30年、地元ブリストル出身のポストパンクバンド』と紹介されていた。

ブリストル出身のアーティストのパフォーマンスを地元でみるのも嬉しい経験だ。

 

座って聴いているつもりが、釣られるようにスピーカーの前で踊っていた。

 

ヴァーカル兼キーボード、ギター、ベース、ドラム、サックス。

シンプルな構成。

 

ファンクでグルービーな安定したベースライン。女性ヴォーカルの囁くようなアンニュイな声がノスタルジックに響く。

シンプルな様で実験的な要素が強く、ジャジーであり時に民族的でもある。

全体的に陰があるサウンドはUK音楽好きにはたまらないのではないか。

 


Maximum Joy - Silent Street/Silent Dub (99 Records ...

 

私は友人にthe slitsを教えてもらって以来、どこか民族的な匂いのするポストパンクバンドが好物だ。

ちなみに勘違いされやすいが、ポストパンクとはパンクとは全く別物で、ダンスミュージックであり日曜の昼に聴きたいような心地よいチルアウトミュージックでもある、と思っている。

 

30年前ということは、1970年代〜80年代に活動してたのだろう。

ポストパンクが色々なジャンルから分岐して生まれたのが70年代といわれているので、まさにポストパンク全盛 で音楽活動をしていた時代を知るバンドなのだろう。

 

30年ぶりのギグということで、不安定な場面もあったが、それが生音の良いところで、そんなところまで楽しめた。 

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ブリストルでのMaximam Joyとの出会いは、思い出の出会いとなった。