NHK koyxenな夜
2015年10月10日
ダルストンのbirthdaysで日本人テクノアーティストのNHK koyxenがプレイするとResident adviserで見つけて行ってきた。
深い時間に着いたら、ちょうどトレードマークのプラスティックの眼鏡をかけた彼がでてきて、プレイが始まるところだった。
NHK koyxenを知ったのは、テクノ好きの友達に、
『ベルリンのPANっていうレーベル面白いよ、きっと好きだと思う。』
と言われ、チェックしてたら発見した。
Lee gambleやObjektなどのアーティストに並んで、日本人のNHK koyxen。
なんて読むか分からないけど。
実験的、エクスペリメンタルテクノ。
日本人らしくない面白い音を作っていて、興味深かった。
静かに始まった。
ダルストン内でも、特にこのエリアはクラブやバーが向かい合わせ、隣り合わせに建ち犇めき、週末は道路にまで人が溢れている。
土曜日の今日も例外ではなかった。
一階はバー、階段を下ればクラブ。
広くはない、暗い、ダルストンらしいヴェニュー。
激しく踊っていたクラウドの足が一瞬止まる。
そして、浮遊感 を捉えたものから、楽しみ始めていく。
ゆらゆらと動き出す。
無駄を排除したような音、複雑に重なっているような音。正反対の印象の不思議。
ジャンルを言うのはナンセンスだが、アンビエントと脳をつかまれるノイズが入れ替わる。
ジャンルを言うのはナンセンスだが、インダストリアルな音が空間で遊んでいる様。
クラウドは手をうねらせて、音を追いかけていた。
深い時間にマッチした。
彼のパフォーマンスでしか味わえない空間、音楽。
ジャンルを超えて変化していく音と人。
いい経験。
PANからだしているLPのタイトルはDance classics.
これがダンスのクラシックという彼は間違いなく変人なのであろう。